住まいの可能性を広げる増築リフォームですが、その計画を進める上で、最も気になるのが「費用」についてです。一体どれくらいの予算を見込んでおけば、理想の空間を手に入れることができるのでしょうか。増築の費用は、広さや工法、そしてどのような設備を追加するかによって大きく変動しますが、事前に大まかな相場観と、その費用の内訳を理解しておくことは、適切な資金計画を立てる上で非常に重要です。増築の費用は、よく「坪単価」で語られることがあります。一般的に、木造住宅の増築の場合、一坪(約3.3㎡)あたりの単価は60万円から100万円程度が目安とされています。例えば、子ども部屋として人気の高い6畳(約3坪)の部屋を増築する場合、単純計算で180万円から300万円程度が、工事費の一つの目安となります。しかし、これはあくまで概算です。増築は、新築と異なり、既存の建物との接続という複雑な工事が伴うため、小規模な増築ほど坪単価は割高になる傾向があります。また、キッチンやトイレ、浴室といった水回りの設備を増設する場合は、給排水やガスの配管工事が必要になるため、費用は大幅に跳ね上がります。では、その費用は、どのような内訳で構成されているのでしょうか。増築費用は、大きく「本体工事費」「付帯工事費」「諸費用」の三つに分けられます。本体工事費は、増築部分そのものを作るための費用で、基礎工事、木工事、屋根・外壁工事、内装工事などが含まれます。設備工事費(電気・ガス・水道工事)もここに含まれることが多いです。付帯工事費は、本体工事に伴って発生する周辺の工事費用です。例えば、既存の建物の壁や屋根の一部を解体・補修する費用、増築に伴って必要になる外構(エクステリア)工事の費用、工事期間中に必要となる足場などの仮設工事費などがこれにあたります。諸費用は、工事費以外にかかる費用で、建築確認申請などの手続きにかかる費用や、設計を依頼した場合の設計料、増築後の建物の登記費用、そして、忘れてはならない各種税金(不動産取得税や固定資産税の増加分)などです。見積もりを取る際には、単に総額だけを見るのではなく、これらの費用がどこまで含まれているのか、詳細な内訳を必ず確認し、複数の会社を比較検討することが、後悔しない増築リフォームの鍵となります。
増築リフォームの費用相場と気になる内訳