築十五年の中古住宅に引っ越してから、初めての夏を迎える準備として網戸の張り替えを業者に依頼しました。これまで賃貸暮らしだった私にとって、網戸の張り替えは「ホームセンターで数百円の網を買ってきて自分でするもの」という認識でしたが、今回は家全体の網戸が十枚以上もあり、時間と体力の限界を感じてプロの手を借りることにしたのです。インターネットで地元の建具店を探し、電話で見積もりを依頼したところ、提示された金額は総額で三万円を超えていました。一枚あたり三千円弱という計算になりますが、正直なところ最初は「少し高いな」と感じてしまいました。しかし、実際に作業が始まると、その考えはすぐに改められました。職人さんは単に網を張り替えるだけでなく、網戸のアルミ枠自体を丁寧に洗浄し、長年の埃や油汚れを落としてくれました。さらに驚いたのは、網戸の動きを左右する「戸車」の調整です。これまでガタついて開け閉めが重かった網戸が、職人さんの手によって魔法のように滑らかに動くようになりました。また、網の張り具合も完璧で、素人が行うとどうしても出てしまう四隅のシワが一切なく、まるで新品に取り替えたかのような仕上がりでした。作業時間は十枚以上あったにもかかわらず、わずか三時間ほどで完了しました。もし自分ですべてを行っていたら、数日はかかったでしょうし、これほどのクオリティは到底望めなかったはずです。請求額の内訳には出張費や廃材処分費も含まれており、プロの技術料と自分の時間を買ったと考えれば、三万円という金額はむしろ非常にコストパフォーマンスが高いものだと確信しました。網戸の張り替え相場という数字の裏側には、単なる材料の交換だけではない、プロのきめ細やかなメンテナンス技術が含まれているのだと身をもって実感した出来事でした。道具を賢く使いこなすことで、DIYは苦労から楽しみに変わり、充実した休日を過ごすための最高のアクティビティとなるでしょう。
初めて網戸業者を呼んで驚いた請求額と納得の理由